資格を取得するとどんなメリットがあるのでしょう?
そもそも資格とは、能力を客観的に証明するものであり、自分の能力をアピールしたり、仕事に対する積極的な意気込み、姿勢を示す要素になるものです。
ですから、就職活動などで履歴書の取得資格欄に、その業種や仕事に関連性のない資格を羅列しても、効果的でない場合があります。
資格は取得することが最終目標ではなく、活用してこそメリットを享受できるものです。
資格を生かすには、ライフプランを立て、目的を持って取り組みましょう。
新しいスキルはキャリアアップに有利
雇用環境の変化によって、従来のような年功序列型の人材配置は皆無になりました。
今後、企業が要求する人材は、即戦力性・専門性の高い人材を求める傾向が強くなります。
企業内での新規事業など新しい取り組みをする場合、適任の人材が社内にいない場合は、中途採用やヘッドハンティング(他社からの人材引抜)をしてまでも、要求に合う戦力を求めるでしょう。
裏を返せば、企業内の新しい取り組みなどは、そのスキルを身につけて新規部門へ参画できるチャンスでもあるのです。社内の要求水準に応える資格やスキルは自身にとって最大の武器となるでしょう。
「より責任の大きい仕事に就きたい」「仕事の幅を広げたい」「社内での昇進・昇給を目指す」
と考えている方は、現在の仕事をこなす以外に「仕事を体系的に整理できる」「仕事を理論的に整理できる」といった新しいスキルが必要となります。
たとえば、業務全体としての内容把握、初期・中期・後期に分けた工程管理、適切な人選、課題・問題点の早期抽出・整理、問題解決に向けた対策・措置の考案、ミス防止対策、チェック体制の構築など・・・。
こうした技術以外のスキルは、実際の仕事で経験できることだけでは、なかなか身に付くものではありません。どちらかといえば、技術的なスキルに偏りがちなケースが多いのです。
資格取得のための学習は、「視野を広げる」「判断力を向上させる」という意味においても、とても有効な体験となりますし、実務に直結した資格であれば、なお一層効果的なスキルとなります。
また、そうしたスキルを身につけたことの実績は、退職後のセカンドキャリア研修、社外でも通用する能力の開発研修にもきっと役立つはずです。
セカンドキャリアのために
終身雇用制度の崩壊、65歳までの定年延長、退職後の再雇用、早期希望退職制度などにより、生涯現役を目指して働き続ける方が増えています。
その形態は、フルタイムの正社員、パート・アルバイト、非常勤、派遣社員、独立開業、ボランティアなど多種多様です。
職業経験や人生経験を生かす資格取得を考える場合は、講師やコンサルティング、カウンセリング、教育分野に関わる資格が適しています。
長い人生経験の中で得られた金融関連の知識。たとえばファイナンシャルプランナーや年金アドバイザー、社会保険労務士などのコンサルティング業務。
長年培った技術や知識を生かして、職業訓練指導員や生涯学習インストラクターなど。
キャリア・カウンセラーなどは、フリーター・ニートなどの就職支援や退職者のセカンドキャリア支援をするうえで、職業経験・退職経験が役に立つスキルです。
現在、国は雇用対策が急務であるとして、キャリア・カウンセラーの養成に力を入れています。
また、介護や福祉関連の職業に就かれていた人であれば、関連資格を取得あるいは利用して、カルチャーセンターなどで講師を務めることができます。
職業経験や人生経験、それを生かす資格と意欲があれば、有意義なセカンドキャリアを築くことができるでしょう。
独立開業のために
資格を生かして独立する方法は多様ですが、資格を持つ者のみが業務に従事できる資格
「業務独占資格」が独立開業しやすい資格と考えられます。
たとえば、医師、弁護士、弁理士、司法書士、税理士、公認会計士、建築士・・・。
法律で規制された業務を独占できることは、資格取得の効果が最大であるといえます。
ただし、資格取得と経営のための仕事獲得は別問題です。開業後に継続して仕事を獲得するためには、営業センスはもちろん、人脈のネットワーク、経営能力といったトータルのスキルが必要です。
業務独占資格を取っても、最初から独立するのではなく、必要とされる企業や組織に参画し、独立に必要な人脈やスキルを身につけてからでも遅くはありません。
「資格は手段」と捉えて、あくまでも「最終的な目標に何が必要か」を熟慮し、資格を上手に利用しながら目標に向かって突き進んでください!